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奇才・筒井康隆の狂気とユーモアが凝縮!

2015年10月23日 category : スタッフおすすめ本 

筒井康隆コレクションⅢ欠陥大百科

筒井康隆(著/文 他), 日下三蔵(編集)

奇才・筒井康隆の狂気とユーモアが凝縮!
文庫未収録の百科事典パロディが復活。

アからンまで独自の解釈で描いた筒井版悪魔の辞典「欠陥大百科」、こちらも文庫化されなかった幻の初期作品集「発作的作品群」、さらに単行本未収録のショートショートや「NULL」の復刻、加納一朗による日本SF界黎明期の貴重な証言も併録。豪華コレクション、第3弾!

 

 

筒井康隆氏は、小松左京氏、星新一氏と並んで「SF御三家」とも称される。パロディやスラップスティックな笑いを得意とした作風だ。初期にはナンセンスなSF作品を多数発表している。1970年代よりメタフィクションの手法を用いた前衛的な作品が増え、エンターテインメントや純文学といった境界を越える実験作を多数発表している。

筒井康隆氏といえばなんといっても『時をかける少女』が有名だ。
筒井氏の作品には珍しい、正統派少年少女向け小説で、発表から約50年たった現在でも広く親しまれており、何度も映像化されている。

少年ドラマシリーズは、1972年から1983年にかけてNHKが放映した、主に小中学生向けのテレビドラマシリーズ。懐かしいと感じられる方も多いと思う。このシリーズの第一作が『時をかける少女』、『タイムトラベラー』という題名で放映された。

1983年には、監督、大林宣彦氏で映画化されて、原田知世主演にて大ヒットした。大林監督の代表作、「転校生」「さびしんぼう」と合わせて、「尾道三部作」の一つと数えられている。

2006年にアニメ化されたのは、「サマーウォーズ」「おおかみこどもあめとゆき」、最近では「バケモノの子」で話題の監督、細田守氏によるものだ。
大林版実写映画の約20年後、2006年を舞台とした新たな物語で、主人公の紺野真琴は、芳山和子の姪の設定であり、オリジナルとは異なった、続編的な作品になっている。

他には、エスパー七瀬を通して家族の裏側を描いた短編集、『家族八景』。この作品は赤塚不二夫氏によって漫画化されている。ギャグマンガタッチなのにシリアスな内容を見事に描き切った名作といえる。
このシリーズとして、『七瀬ふたたび』、『エディプスの恋人』があり七瀬三部作と呼ばれて人気がある。

一方、1993年(平成5年)、角川書店発行の高校国語の教科書に収録されることになった『無人警察』。作品内の癲癇の記述が差別的であるとして、問題視された。筒井氏の小説はどちらかと言えばこのように毒の強いものも多いので、好き嫌いがかなり分かれる作家だ。

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