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世界遺産が封印した真実とは

2015年11月07日 category : スタッフおすすめ本 

神の時空 ―嚴島の烈風―

高田 崇史(著/文 他)

世界遺産が封印した真実とは

高田 崇史氏は、1998年、『QED 百人一首の呪』で第9回メフィスト賞を受賞した。
以後QEDシリーズとして、『QED 六歌仙の暗号』、『QED ベイカー街の問題』、『QED 東照宮の怨』、『QED 式の密室』、『QED 竹取伝説』と続き、本編全17作、外伝1作のシリーズとなっている。

QEDシリーズで扱われる題材は、一般的に採り上げられるような「歴史の謎」ではない。伝統的な習慣や、一般常識であり、誰も謎だとも思わないことを敢えて「謎」としている。
そして、歴史の謎と現実に起きる事件との謎が関連付けられて解かれていく。
人々の常識を覆す見解を、作者の鋭い歴史観や古人の理念を元に、理論を構築していく作風だ。歴史を扱った小説としては斬新な作品となっている。

私が読んだ初めての高田 崇史氏の小説は奇しくも『QED 百人一首の呪』だった。
百人一首のそれぞれの句の中の言葉を連鎖させていくと、さながら曼陀羅のように綺麗に並ぶというパズルのような話。それと殺人事件の謎が並列して解かれていく。
これですっかり高田小説のファンになってQEDシリーズを刊行ごとに読んだが、竹取伝説当たりで頓挫してしまった。

気が付けば、QEDの他に、毒草師シリーズ、千葉千波の事件日記シリーズ、麿の酩酊事件簿シリーズ、カンナシリーズ、鬼神伝シリーズ、そして神の時空シリーズと数々の作品が執筆されている。

神の時空シリーズは4作品刊行されている。『神の時空 -鎌倉の地龍-』、『神の時空 -倭の水霊-』、『神の時空 -貴船の沢鬼-』、『神の時空 -三輪の山祇-』
本作は 神の時空シリーズの最新作ということだ。

宮島で起こる不可解な連続殺人、そして天変地異。世界遺産が封印した真実とは──!?
久しぶりに手に取ってみたい。

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