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桃源郷の記:中国バーシャ村の人々との10年/竹田武史

2015年12月15日 category : <高価>古本買取情報 タグ: , ,

桃源郷の記: 中国バーシャ村の人々との10年
竹田 武史
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買取価格 777円

 

サブタイトル 「中国バーシャ村の人々との10年」バーシャ村というのは中国南部貴洲省にあり、「地に三里の平地なし」と呼ばれる様に山また山の間にある村。カメラマンである著者が初めてこの村を訪れたのが2000年。

10年間に及ぶ写真記録の本です。

 

表紙になっているのは年に一回の「ブランコ祭り(グーゴンゲー)」、もち米の稲の藁をよって、20メートルの長さにもなる縄でできたブランコに若い二人の男女が乗っている様子です。我々が思っているような木や鉄の板のような腰掛ける場所は無く、ただの縄を二つ折りにしただけのシンプルな物。そんなブランコに乗っている二人の楽しそうな表情。

 

扉のカラー写真は緑の山また山、雲海と棚田の風景。まさに桃源郷の世界。

晋の時代に漁師が川をさかのぼっていて、どれほど遠くまできたかわからない位奥地に入ってしまい、気がついたら周りは「桃花」の林でその奥に入っていくと、突然平地が開け、花々が咲き誇り、田畑も豊かに実っている処に出ます。

村人は皆見たことがないような服装で、よく聞くと秦の戦争から逃れて来てこの村を作ったとの話。決してこの村の事は誰にも話さないでくれと頼まれて村を出るのですが、そこはそれ、お約束のように役人に話をしてしまい、この村を探すのですが未だ訪れた者はいないという「桃源郷」伝説。

 

10年のうちに子供たちは大きくなり村の暮らしも少しずつ変わっていくのですが、村人は優しくあたたかく著者を迎えます。

便利な物に囲まれて過ごす生活もそれはそれでアリですが、一年位こういう処で過ごしてみたら何かが変わるのではないかと思いながら読んでみました。

 

 

 

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