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もうすぐ6月、フィラリアの季節が始まります!!

投稿日:2016年5月18日 更新日:

5月も半ばを過ぎ、6月梅雨の季節になろうとしていますね。

うちのこゆきのところにもかかりつけの動物病院から「フィラリアの予防薬」のお知らせがきました。

毎年の恒例となっていて、病院はいつも満員です。

 

【フィラリアとはどんな病気?】

では、フィラリアとはいったいどんな病気なのでしょうか。

飼い主さんで、今年初めて犬を飼うという人以外は、毎年のことなのでご存知ですよね。

しかし、咳を伴うという点では、「ケンネルコフ」という病気もありますので

犬が咳をしたら、病院での診察をおすすめします。

 

「フィラリア」とは、犬の代表的な心臓病です。

といっても心臓そのものの病気ではなく、犬糸状虫という寄生虫のフィラリアが、心臓内部に寄生しておきます。

フィラリアを媒介しているのは「蚊」なのです。

感染ルートは、犬の心臓にフィラリアの成虫が寄生します。

そして成虫は、心臓に寄生しながら血液の中に、ミクロフィラリアという子虫を産みます。

媒介となっているのは、「アカイエカ」という蚊で、アカイエカがフィラリアが寄生している犬の血液を吸う時に、ミクロフィラリアを一緒に吸いこみます。

その後、ミクロフィラリアは蚊の体内で成長し、蚊が他の犬の血液を吸う時に犬の体内に送りこまれるという仕組みです。

犬の体内に送り込まれたミクロフィラリアは、皮膚などである程度成長し、その後血管へ入り込み血液にのって心臓に辿りつきます。

心臓でミクロフィラリアは長さが20センチほどの成虫となり、肺の動脈や右心室を傷つけます。

また肺の動脈に成虫がたくさん寄生して糸状となり、動脈にからんで血行を悪くさせ、心不全を起こします。

糸状になることから犬糸状虫と名つけられています。

 

【どんな症状?】

6月のころになると、心臓に寄生する成虫が増えるので、軽い咳をするようになります。

これが慢性化してくると、激しい咳をするようになり、時には吐血という事態にもなります。

もう一つの特徴のある症状は、腹水といってお腹がどんどん膨らんでいく病気も発症します。

この状態を慢性フィラリアといい、急に容態が悪化するものを急性フィラリアといいます。

急性フィラリアとは、右心室にいた成虫が右心房に移動してその間の「弁」が閉じなくなって、激しい呼吸困難を起こす症状です。

心不全と同時に呼吸困難を起こすと、かかった犬は死亡します。

軽傷の場合は、治療すれば改善されることもあります。

 

 

【予防するには?】

6月の蚊が出る季節になった時から6ケ月ほど予防薬を飲ませることです。

予防薬を病院へ処方してもらう時に、必ず血液検査をします。

この検査は、犬の体内に既に成虫がいるかどうかの検査です。

仮に既に心臓にフィラリアが寄生している場合では、この血液検査をしないで、薬だけを飲むと副作用としてショック症状があらわれることがあります。

いまのところ、ワクチンなどは開発されていないのが現状です。

 

 

【身近に潜む蚊の危険】

今年は、桜の開花も早く今日も雨上がりとはいえ快晴の空で、気温は既に25度となっているようです。

こうなると、「蚊」も早く現れてきますね。

過去の「デング熱」も「蚊」が媒体でした。

蚊は、水のあるところを好みます。

池や側溝などですが、意外な落とし穴として、家庭の庭先や玄関先に置かれている鉢植えの受け皿の水が危険だと指摘されています。

鉢植えの受け皿に水を溜めたままおいておくと、その水の中に卵を産むのだというのです。

 

うけざら

屋内に置いていた観葉植物の鉢植えを日中外に出して水をたっぷりあげ、蚊が卵を産んだことを知らずに、室内にしまい水の中の卵が孵化することもあります。

実際に、自宅の鉢植えから冬という季節にも関わらず、蚊が飛びたったということを見ています。

今は、冬でも暖房で温かいので、鉢植えの蚊の卵も孵化するのでしょう。

とても危険な見落としがちな場所だと思います。

 

フィラリアから愛犬を守る対策として、散歩では、茂みなどに近寄らない、鉢植えは外に出さない、家の周りに水が溜まる場所を作らない、家の中で蚊を発見したら屋内をもう一度確認することでしょう。

愛犬のまわりをよく観察して、良い環境を作りましょう。




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