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日本では、こんな事が起きている。

2015年11月01日 category : スタッフおすすめ本 

解決!空き家問題

中川 寛子(著)

過剰な住宅供給のツケで、いま顕在化する空き家問題。活用を阻む4要因と、打開への鍵とは? 柔軟な発想で負の財産をお宝に転換。豊富な事例から活路を見いだす!

 

空き家が増えている。国内の住宅総数に占める空き家の割合が、2013年10月時点で過去最高の13.5%となり実に7軒に1軒が空き家となっている。
空き家の戸数で言えば、全国で820万戸、東京でも80万戸となり今後も増える傾向にあるという。

高齢化による人口減少が最大の理由だが、もうひとつの大きな理由として、空き家を取り壊すと優遇措置が外れて、支払う固定資産税が4倍に跳ね上がることも一因となっている。
さらに、家の解体費用や残物の廃棄費用が高価なため、空き家となる。
また、補修しても家屋の銀行評価額は上がらないことなど、資金を投じて住むということに積極的になれない理由も空き家が増える一因と思われている。

老朽化した空き家の増加は早急な対策が必要な状況となってきている。

私の住んでいる地域でも空き家は多い。
親の死亡や高齢者向け施設への転居などで空き家になっても、子どもはそれを引き継がなくなったという、それは決して他人ごとでは無く、およそ誰にも当てはまるのではないだろうか。

空き家の利用の促進については、地方の自治体を中心に「空き家バンク」を設ける例が増えている。ウェブサイトに情報を掲載して需給マッチングを行うとともに、改修費補助などを実施している。

私の故郷でも同様の事が行われている。しかしながら特に田舎だと農地の売買もからんできて難しい。家だけでなく、農地も一緒に扱わなければならないケースが多い。農地は農家でないと買えないなど、売買は難しい。
田舎暮らしを志向する若者やリタイア層、手に職を持っていて仕事場を探している層、農業を始めたいという層などが空き家バンクを利用するケースが増えているが、まだまだ簡単には行かない様だ。

ただ、空き家の利活用を進めていったとしても、今後、日本の人口が大きく減少していく中では、空き家増加に歯止めをかけることは難しいと思われる。

そんな空き家問題を解決する手段はあるのだろうか。読んで見たい一冊。

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