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「帰郷の祭り」本を買い取りました。

帰郷の祭り
カルミネ アバーテ Carmine Abate
4896425057

買取価格 734円

 

かつて故郷で幸せな日々を過ごした記憶(過去)。いつか故郷で幸せな日々を過ごそうという期待(未来)。移民の生活を支えているのは、「過去」と「未来」という二つの時間である。

「現在」を生きること知らない(あるいは望まない)出稼ぎ移民は、移住先と故郷のあいだ、「過去」と「未来」のあいだを絶えず行き来し、空間のなかにも、安住すべき場所を見つけられずにいる。訳者あとがきより

 

 

 

海外ニュースで移民という言葉を聞かない日は無いのですが、島国日本で安穏に暮らしている私には今ひとつピンとこない部分が多い…これを機会に移民について少し調べてみました。

日本の国内法に移民の定義というものは無いようで、入管上では「中長期滞在者」「特別移住者」が該当とあります。

過去には農業や土木の労働力として日本からブラジル、ハワイ、パラオの南洋諸島に移民として渡ったという記録もあります。今現在だと日系3世とか4世になるのでしょうか。

現在は国内の少子化対策として移民を受け入れるという政策もあるようです。国外に住んだ事がないのでなんとも言えませんが、どれほどの決意がいるかは想像すらつきません。

 

 

本書の中ではマルコの少年時代を通して共同体での子供どうしの遊びや祖母の作る料理、そしてフランスで働いている父親が帰ってくる村の祭りを描いています。そのマルコもやがて青年になり旅立ちも予告されます。

主人公のマルコに父親が語りかける形で物語は進んでいきます。著者カルミネ・アバーテの自伝的小説とも言える作品。

「旅立ちを強いられた者」お宿命を愛し、認めることを学んでいく少年の自己形成の物語。

 

 

 

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