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「料理通異聞」本を買い取りました。

料理通異聞 (幻冬舎単行本)
松井今朝子
B01KJTF62S

買取価格 518円

 

好きな落語に「百川」という噺があります。田舎から仕事を探しに出てきた百兵衛さんが口利き屋(私立ハローワークのようなもの)からの紹介で料理屋百川に行くところから話は始まります。

何もわからないまま、お店の仕事を手伝う事になるのですが、百兵衛さんの訛りでお客様との間で混乱が起きるというあらすじ。落語としても面白いのですが、この噺が作られた経緯というのが、江戸時代実際にあった料理屋百川の宣伝のためなのです。かなり大きな料理屋であったらしく、かのペリーが開国を迫って日本に来た際、ここで会食があったとか…

 

百川と並んで有名なのが八百善

「詩は五山 役者は杜若 傾はかの 芸者はおかつ 料理八百善」

とは大田南畝(蜀山人)の狂歌。

五山は菊池五山、杜若は五代目岩井半四郎の俳名、かのは吉原の花魁私衣(なれぎぬ)、おかつは駿河台の芸者。

いずれもその時代の一流ばかり、他の四人の名前は読み替えられる事もあったようですが、料理だけは不動の八百善。

 

大地震に見舞われた後の江戸を舞台に、亀田鵬斎、大田南畝、酒井抱一、谷文晁、渡辺崋山などそうそうたるメンバーと共に料理屋八百善ができてゆく姿が描かれていきます。

 

想像を掻き立てられる精進料理の数々、筆者は料理に所以のある方。読んでいて食欲をそそられました。

食に関係のある本を読んでいると、まずはなんかそこらにあるテキトーなモノでも食べようかと思うのですが(防災用と名付けたカップ麺とか)これほどしっかりした料理が登場すると、出汁のしっかりした煮物とかが食べたくて仕方がありませんでした。

落語「百川」のキーワードになっている慈姑(クワイ)のきんとんも登場します。

 

料理に絵画に書物にと、ご馳走満載の一冊。

 

 

 

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