小説、エッセイ、文芸書など274冊を買取
本日8月2日は「学制発布記念日」明治5年のこの日に「太政官布告」が基礎となり、読み・書き・算盤の「寺子屋」が「小学校」になった記念日、明治22年には山形県でお弁当を持って来られない子どもが多くいたため、おにぎり・焼き魚・漬け物といった昼食を提供したのが学校給食の始まりといわれています。(なんだか3品でも充分に美味しそうです!)
夏休みもだいぶ過ぎて、給食のありがたさを痛感している親御さんも多いはず…アルデンテとは何?という感じでコシの無い格別に美味しいソフト麺(あのナポリタンですね)を懐かしがっているのは私だけでは無いはず( ´∀`)
給食って、無性に食べたくなります…揚げパンやら辛く無いカレーとか…懐かしい!最近は給食を再現したメニューを出しているお店もあるようなので、自粛が落ち着いたら行ってみようかと思っております。
さて、先日の買取から一冊。
「本の話 絵の話」山本容子著・版画/文藝春秋社
表紙に描かれているのはトルーマン・カポーティ。
本の話・人の話・絵の話の3部構成、中でも人の話はどの作家も見事に人となりまで彫り込まれているようで…
添えられている短い文と最小限の細い線で表現されている銅版画のマッチングは見事としか言いようがありません。
宮沢賢治、太宰治、寺山修司、江戸川乱歩、与謝野晶子、ヘミングウェイ、アガサ・クリスティ…などなど。
もうこれを見て読んだ後だと作家の顔は全て置き換わってしまいます。これほどまでに作家を彫り込めるのは著者が作家の本を読み込んで作品を作るから…ものすごい量と種類を読み込んでいる人、そしてそれを昇華できる人。
楽しいブックガイドでもあり、クスッとくる銅版画集でもあり…
銅版画がどのように創られるかは最後の絵の話で。
銅版画とかエッチングというのはてっきり硬い物を削るイメージだったのですが、このような繊細な作業でできているとは…
手元において何回でもどこからでも読みたくなる本でした。