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民俗学関連書など56冊を買取。

病魔を退散させる妖怪アマビエが厚生労働省の啓発ポスターに登場!外出自粛を促しています。アマビエチャレンジなるもので皆が自分の思い描くアマビエを編んでみたり、キャラ弁にしたりと大活躍。

次は何が来るかと待っていたら山梨県立博物館から「ヨゲンノトリ」加賀白山(石川県)に現れたのは頭が二つの不思議な鳥。翌年流行るコレラを予言し「私の姿を朝夕に拝めば難をのがれることができるぞよ」と言ったという文献が博物館にあるとの事。

藁にもすがる思いではありますが、閉塞感のハンパない現状にアマビエさんもヨゲンノトリさんも明るい話題を提供してくれています。

 

さて先日の買取から一冊「陰陽道 呪術と鬼神の世界」鈴木一馨著/講談社選書メチエ。

陰陽道といえば真っ先に思いつくのが安倍晴明( ̄∇ ̄) 映画に漫画にフィギアのBGMにと大活躍!

読む前にふわっと脳内に登場したのが野村萬斎さんでした…

それはさておき、小さいお子さんが怪我をしたときのおまじないといえば…「チチンプイプイ…」

この呪文の謂れは「智仁武勇武勇、御代の御宝」ひらがなだと「ちじんぶゆうぶゆう、みよのおんたから」急いで口に出すと「チチンプイプイ」に…というようなプロローグから始まる本書。

 

陰陽道といえば天文や暦から始まり、式神を飛ばし何事かを行う、というイメージ。

そして多くの人に刷り込まれたカッコイイ安倍晴明は「宇治拾遺物語」「今昔物語集」などの記述からのようですが、本書ではそこまで華やかではない実像としての安倍晴明を解説しています。

 

現代であれば解明できるような事象であっても不安材料となっていた平安貴族、野良犬(最近は見かけないですね)が敷地に入って来る事や鳥からフンを落とされるという事までが怪異とされていた時代、方角や暦、占いといったものは日常で非常に大切なものだった事がよくわかる本書でした。

 

安倍清明の活躍した時代から大分経った現在、「急急如律令」のお札を貼って置きたいくらい現代の人間も多いに困っております。早く収束しますように…

 

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